「2015農林水産業ロボットコンテスト」 最終審査を通過した農業ロボット紹介

栃木県立今市工業高等学校

圃場見守りロボット キリン

開発メンバー左から順に、赤羽駿、阿久津渓、阿久津良陽、
沼尾実織、宮原和広(全て高校3年生)

何をするロボットか?

携帯端末を利用して、家に居ながら安全に圃場を確認。また農作業者を離れた場所から見守れるロボットです。

ロボットの特徴や制作秘話

農作業中の事故を防止するために次のような機能を設けています。
➀圃場を安全に観察・確認できる機能、➁農作業中の事故を防止する見守り機能、➂万が一発生した事故に対応した連絡機能、➃離れた場所から手軽に農作業。
特徴としては、webカメラを上下左右へ移動させ圃場や作業者の状態をスマートフォンやタブレット端末から観察できること、音声の出力や表示ランプの点灯、散水、ソーラーパネルが取り付けられた車庫で充電できることなどです。増水した圃場でも移動できるように、足回りモーターを高い位置へ設置し動力をチェーンでタイヤへ伝える仕組みにしました。一番の特徴は遠くからでも目立つキリン模様のボディ。キリンの写真を参考にマスキングを工夫してよりリアルな模様になるように塗装を行いました。

  • スマートフォンやタブレット端末からライヴ映像を見ながらロボットを操作
  • カメラは上下左右に移動可能、上下に取り付けられたセンサーで移動範囲を限定
  • モーターの回転をチェーンを使ってタイヤへ伝達。散水ノズルは左右に角度調整。

コンテストに参加して

  • 今年9月に発生した関東・東北豪雨により農作物は甚大な被害を受け、圃場での作業は危険を伴うものとなりました。また、暑熱環境下での農作業では熱中症による死亡事故も高い割合で発生しています。このような状況を目の当たりにした私たちは安全な農作業の必要性を感じ、それをロボットで解決できないかと考えました。

ロボットの将来像(夢)

  • 農作業事故を年齢別でみると高齢者の事故が高い割合を占めています。なかでも、一人きりでの作業中に事故にあい発見が遅れて重症化、という事例がありました。今回製作したロボットは、このような状況を回避するために非常に有用だと考えています。今後の課題としては、コンパクトで低価格なロボットの導入を目指し、さらに簡単な操作・説明でロボットを設置でき、農家や一般の方、特に高齢者の方々が手軽に導入できるものにしていきたい。このロボットが多くの圃場で利用され、農作業事故が「ゼロ」になるように今後も研究を進めていきたいと思います。

「2015農林水産業ロボットコンテスト」 最終審査を通過した農業ロボット紹介